前回まで。
前回は誠実性がもたらすメリットについてみていきました。
どんなものも行き過ぎればあだとなるもの。
誠実性が高すぎると起きるデメリットについてもみていきましょう。
誠実性のデメリット
成果を求められるような状況でパフォーマンスが下がるかも
Applied Psychologyというジャーナルに2010年に掲載された論文(1)。
この論文では目標のタイプと誠実性がタスクのパフォーマンスにどう影響しているのかを調べています。
目標のタイプは以下を想定しています。
- 成果目標:特定の結果を目標とする
- 学習目標:そのタスクから得られることを目標とする
成果よりも学習に重きを置くほうが
- ネガティブなフィードバックからも学べる
- 障害や挫折を乗り越えやすい
逆に成果に重きを置くほど
- 失敗への懸念や不安に振り回されやすい
- 失敗した時に自尊心を守るためにタスクを辞めちゃう
なんとなくわかる気がする。
加えて誠実性の高い人は、目標達成に向けて努力する傾向があり、これが逆にストレスになってパフォーマンスが下がるということがあります。
この目標のタイプ(成果か学習か)と誠実性(高いか低いか)の組み合わせによって、タスクのパフォーマンスやネガティブなフィードバックへの反応が異なるのかを調べたと。
で実験してみたところ以下ような結果が出たようです。
- 学習目標が与えられたとき、誠実性が高い人は誠実性が低い人よりもパフォーマンスが高くなる
- 成果目標が与えられたときは、誠実性が高い人の方が誠実性が低い人よりもパフォーマンスが低くなる
- 誠実性が高い人ほどネガティブフィードバックにストレスを感じていた
なかなか面白い結果ですねぇ。
誠実性が高い人ほど学習に重きを置いて目標を立てるとよさそうです。
誠実性が高くなりすぎると仕事のパフォーマンスは下がるかも
2023年にFinancial Engineering and Risk Managementという雑誌に掲載された論文(2)。
この論文では誠実性(特に責任感)と仕事のパフォーマンスが逆U字の関係にあるのではないかと考えて調査を行いました。
つまり、責任を強く感じすぎちゃうと逆に仕事のパフォーマンスが下がってしまう。
何事もほどほどが大事。
セルフコントロール力がある人ほど人生の楽しみは減るかも
お次は2014年にPersonality and Individual Differencesに掲載された論文(3)。
感情の制御は社会生活を送る上では必須のスキルですよね。(癇癪、ブチギレるなどは人が離れてく。。)
セルフコントロール能力が高い人ほどこの感情制御も上手い傾向がありますが、逆にポジティブな感情も制御してしまって人生の楽しみが減っているのではないかと。
大学生を対象に性格テストを受けさせて分析したところ
- セルフコントロール能力が高い人ほど、感情の変動と強度が少なく安定していた
変動はネガポジの揺らぎを表していて、強度はそれがどれくらい強いのかを表しています。
僕も感情の起伏はあまりないので、その分人生の楽しみを享受できていないのかも。。
学習目標は個人的にいつも意識していることなので、自分ではどうにもできない成果を目標にしてもいいですが、どれくらい進んだのかのような自分でコントロールできる目標の方がモチベの維持に繋がるよなぁ。


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